蜘蛛と蝙蝠
何かにぶつかって道を知るのです 目の見えない蝙蝠の勇気
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さよならマエストロ
稀代のファンタジスタ、マエストロ(指揮者)、ポルトガルのゴールデンエイジ、悲運の天才。
ポルトガルの王様、マヌエル・ルイ・コスタを讃美する言葉は尽きることがない。

僕自身フィオレンティーナ、ミラン、代表の試合を何度かTVで見ただけだが、彼のプレーは優雅で創造的で、次に何をするのか!?とどきどきさせられるような選手でした。

しかし彼が全盛期を迎えたフィオレンティーナ時代、タイトルにはほとんど縁が無かった。


ポルトガルの強豪ベンフィカ(日本で言う今のレッズ的な位置)でキャリアをスタートし、世界有数のビッグクラブ、バルセロナに行く機会もあったというが、より多くの移籍金を愛するクラブベンフィカに残すために、イタリアセリエAのフィオレンティーナに移籍。
当時のセリエAはファンタジスタや後に名を残すストライカーに溢れていたが、その中でもアルゼンチンの伝説的なストライカーとなった、バティストゥータとコンビを組んだルイコスタは輝きを放っていた。
(当時はガキだったので点を取りまくってたバティストゥータのポスターを貼ってましたがw)

ただ強豪ひしめくセリエAで、ルイ・コスタが全盛期を過ごしたフィオレンティーナが優勝するのは難しく、彼らが勝ち取ったカップは、コッパイタリア(日本でいうナビスコカップ)での優勝杯だけだった。
そんな彼に対してフィオレンティーナのサポーターはこんな言葉を残している。


「ポルトガル代表である限り、フィオレンティーナにいる限り、ルイ・コスタが王冠を手にすることは無いが、ファンタジスタの背中には天使の羽が生えている。それだけで十分だ。」


天使の羽とは、受け取ったFWは足を振りぬくだけでいいとまで言われた彼の優しく美しいパスの比喩でしょうか。
フィオレンティーナというチームは強豪ではありますが、結局ユベントス、ミラン、インテル、ローマといたビッグクラブに勝ち抜くまでには至りませんでした。ただ、優勝カップはなくとも彼らには得難い王様がいた。それだけで十分だというのです。


その後財政難に陥ったフィオレンティーナは、彼を抱えることが難しくなり、ルイ・コスタはミランに移籍する。
しかし、台頭してきた現代を代表するトッププレイヤーであるカカ、ピルロといった天才たちにポジションを譲り、ルイ・コスタはミランを後にし、「ベンフィカで引退する」という言葉どおり、古巣ベンフィカに復帰し、先日多くのサポーターに惜しまれつつも引退していきました。


おそらく、同世代のポルトガル代表フィーゴは知っててもルイ・コスタを知らない若いファンも多いでしょう。バルサ、レアル、インテルを渡り歩いたフィーゴほど華やかな道ではないですが、ルイコスタのプレーはフィーゴと比べても劣るものではありませんでした。

またカカやピルロに追われる形ではありましたが、ルイ・コスタが彼らに劣っていたとは思いません。キャリアの晩年にさしかかった者とこれから昇っていくものとの宿命だったのです。
老いた自分を受け入れ、後のエースに財産を残すために、控えながらも一度フィールドに出れば、チームの指揮者としてタクトを振るう。
その姿こそ、サッカーにおけるエースナンバー、10番を背負うにふさわしい姿であったと思います。



ちょっとだけ語るつもりがここまで書いてしまいました。
ありがとうルイ・コスタ。
さよならマエストロ。


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